ブロックチェーンは管理形態として、大きく2つに分けられます。
・プライベートブロックチェーン
パブリックブロックチェーン
パブリックは和訳すると『公共の』という意味で、名前の通り誰でも自由にネットワークに参加できるブロックチェーンです。
特徴
・特定の管理者がいない非中央集権型
・参加したすべての不特定多数のノードがネットワークに接続し、データを共有
・参加者に階級はなく対等な関係
ただし、誰でも参加できてしまうため悪意のある人も出てきます。そこで、改ざん防止と信頼性を確保するために下記の対策が行われている。あくまで対策のため、完全に悪意のある人を排除できないのが難点。
②誰でも分散台帳を見れるようにした
パブリックブロックチェーンを採用している有名な銘柄としては、ビットコイン、イーサリアムです。
問題点
ノードの参加者が増えれば、その分取引も増えるためトランザクション(取引履)の相互確認に時間がかかってしまうことです。次に解説するプライベートブロックチェーンよりも処理速度は遅いです。
プライベートブロックチェーン
パブリックブロックチェーンは誰でも自由に参加でき、公開されていましたが、プライベートブロックチェーンは非公開のブロックチェーンとなっています。どういうことかというと、ネットワークが非公開であり勝手に参加することができないシステムとなっております。参加者は運用する組織の管理者に許可を得た者だけとなります。
規模を小さくし、信頼できる参加者に限定することで悪意のある人がいない状況をつくりやすいです。そして、公開することがないので、外部からの攻撃がなく安全に共有ができるのが強みです。
パブリックブロックチェーンにない機能を紹介していきます。
・そのノードの情報を参照できる
問題点
プライベートブロックチェーンでは、一部のノードのサーバーダウンしても残りのノードで共有できるのが、プライベートブロックチェーンではネットワークの分散度が低いため、サーバーダウンしたら停止してしまう脆弱性が難点です。
コンソーシアムブロックチェーン
プライベートブロックチェーン同様に管理者の許可を得た者だけが参加可能となっております。違いはプライベートブロックチェーンは個人の組織で運営でしたが、コーンソシアムブロックチェーンは複数の人が集まってできた組織、いわば会社みたいに運営をしていきます。
こちらは、他の会社や組織と情報を連携し企業の共同体をつくることことができます。もちろん両者の信頼のもとで連携をしていきます。プライベートブロックチェーン同様に非公開のブロックチェーンなので、特定の会社と情報共有したい場合に用いられます。
また、企業の共同体で情報を連携する場合はKYC(Know Your Customer:本人性の確認手続き)が金融機関・送金事業者へ義務付けられています。犯罪利益移転防止法により、裏切りをしないという手続きを行います。
まとめ
パブリック ブロックチェーン |
プライベート ブロックチェーン |
コンソーシアム ブロックチェーン |
|
管理者 | 無 | 有 | 有 |
参加者 | 不特定 | 特定 | 特定 |
信頼性 | △ | ○ | ○ |
合意形成 | PoW、PoS等 | 任意 | 任意 |
取引速度 | 低速 | 高速 | 高速 |
仕様変更 | 参加者の同意が必要 | 容易 | 容易 |
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