メタバースとは何か? これから流行る理由、可能性を解説

2022年4月現在、『メタバース』の用語をよく見かけるようになりました。メタバース=3次元仮想空間という漠然とした認識はあるけど、具体的には分からないという方が多いと思います。この記事を読んでメタバースについて学んでいきましょう。

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メタバースとは?

メタバースは『メタ(Meta)』の超越したという意味と、『ユニバース(universe)』の宇宙という意味が組み合わされた造語になります。
メタバースがどのような世界かを例に出すと、皆さんご存知の村の中で動物の住民と交流をして遊ぶ「あつまれ どうぶつの森」、3次元のブロックで建物や町をつくる「マインクラフト」のような世界観を想像してもらうと分かりやすいでしょう。ゲーム上で何か目標やストーリーを用意せず、仮想空間上で生活をしていくことが共通しています。

メタバースの可能性

新型コロナウイルスの影響でリアルで友達に会う機会が減った分、SNSでのやり取りが増えてきています。会社では、Zoomなどでリモート会議ができるようになり会社に出勤することなく、パソコン1台あれば在宅ワークができる状況になりました。
現状では外に出かける時間が減り、バーチャルで時間を使う方が多くなってきているのです。ただ画面越しで話をしていても何か物足りなさを感じることでしょう。一時流行ったリモート飲み会が今ではほとんど行われていないのがいい例です。
その原因としては、人は対面して話すときに言葉より仕草や表情を重視します。これはメラビアンの法則といい、人がコミュニケーションの際に受け取る情報を100とした場合、相手から発せられる言語情報は7%であり、非言語情報は合計93%にもなるというものです。また非言語のことをンバーバルコミュニケーションともいいます。
リモート飲み会をしたことある人は、画面には友達が映っていても仕草や表情が上手く読み取れなかったり、サーバー上の問題があってラグが発生するなどで非常にやりづらさを感じたかと思います。
メタバースでは「そこに人がいる感じ」をより出すためにも開発が進めているので、今後はリモート飲み会をしたとしても楽しくなるでしょう。
そして、メタバース上で現実世界を丸々再現してしまえば、VRを使って遠く離れた友達と移動することなく、ディズニーランド等で遊べるようになったりするのです。アトラクションを乗っている振動、風、音を感じることができれば、臨場感があって本当に乗っているかのような感覚に陥ります。
バーチャル世界でも人間関係を築けるようになることがひとつのゴールでもあります。

メタバースを支えるテクノロジー

メタバースは以下の3つのテクノロジーで支えられている。

VR(Virtual Reality)

『仮想現実』の意味を指す。VRの世界観に入るためには、ヘッドマウントディスプレイや専用のゴーグルが必要になります。
専用のゴーグルを装着すると、目の前にバーチャル空間が映し出され、その中を自由に動き回ったり、その空間ならではの体験ができるようになります。

AR(Augmented Reality)

『拡張現実』の意味を指す。現実世界に仮想世界を画面越しに表示する技術。
例:ポケモンGO

MR(Mixed Reality)

ARをさらに発展させたもので、『複合現実』の意味を指す。身体の動きを通じて実際に操作できるのが特徴。1人だけがその情報を体験できるのではなく、その場にいる人全員が同様の情報を共有し、同じ体験をすることが可能。

メリット

自身のコンプレックスが解消される

世界中の大半の人が自分にコンプレックスを抱いて生きていることでしょう。そういった人たちにはイケメンや美人になりたい、身長を高くしたい、あの人になりたい、性転換したいなどの自分が持ってないものに憧れも抱くもの。

メタバース内では憧れを自身の分身であるアバタ―に反映してその空間内の人たちと交流することができるのです。また、その時の気分に合わせてキャラクターの変更もできるので不公平感がなくなります。

面白いのが、美少女キャラのアバタ―の中身は実はおっさんだったりします(笑)

アニメのキャラクターになりきり必殺技とかもできるようになるかもしれません。中二病の方には楽しい空間になります(笑)

ただしメタバース空間のみになりますがね…

国境の制限がない

海外の人たちと交流したいと思っているけど、そういった機会がない人も多いでしょう。メタバースを使えば、移動をすることなく世界中の人と交流することができます。ここでも言葉の壁が課題になると思いますが、翻訳機能を取り入れ自身の母国語に変換できるようにもなってくるでしょう。

実験ができる

現実世界では失敗をなかったことにはできないが、メタバース上であればリセットができるので、様々な実験ができます。また、現実世界の民主主義では多数決で決めることが多いですが、採用されなかった意見を反映させた世界線をつくることも可能です。

メタバース上で実験や検討をして現実世界に逆輸入することだってできます。ノーリスクでの実験ができる何でもアリの空間です。

バーチャルコンサートやイベントが開催できる

もちろん現実世界と同じようにコンサートやイベントも開催できます。ただ、現実世界には定員制限があったり、遠い場所まで移動しないといけないといった弊害があります。

メタバース上では人数制限なしに開催ができます。有料、無料で開催するかは開催元の判断になります。有料の場合何で支払いをするかの問題が出てきますが、送金速度が速く国境関係なしに使える仮想通貨で解決できます。

ビジネスにも使えるようになり、現在ではメタバース上の土地が販売されており、イーサリアムで買うことができます。

デメリット

画像に酔う

専用のゴーグルをつけて仮想空間を見るわけなので、長期間使っていると酔う恐れがあります。車酔いをするのと似ているので、合わない人にはとことん合わない可能性があります。

あとは、酔わない製作を願うのと慣れていくしかありません。

現実を受け入れられなくなる

どっぷり仮想空間に浸かって生活しているとなんだか現実で生きているのが虚しくなってくる可能性があります。あまり乖離ができてしまうのも問題ですね。

大人数で使用するとサーバーが落ちる

現段階の技術では、大人数の使用には適していないのでサーバー強化の開発も進んでいます。ただ解決するのには、5~10年ほどかかると言われています。

参入している企業

将来を見据えてすでに参入している企業も多いです。

ここで有名な参入企業を紹介します。

・メタ(旧名:フェイスブック)
・ソニー
・グリー
・マイクロソフト
・アディダス
・ナイキ
・オリエンタルランド
・SHIBUYA109
・スターバックス(米国)

まとめ

メタバース = 『メタ(Meta)』 + 『ユニバース(universe)』
あと5~10年すれば世界的に浸透していくメタバース。そして生活も今より劇的に変わっていくことでしょう。
現段階では各企業が先行投資をしているところです。
これからは個の時代。企業だけでなく個人でもビジネスにも使えるようになるので、実際に仮想空間を使ってみるのもアリです。
現状の開発、発展をかかさずチェックしておくことをオススメします。今の生活に革命を起こすチャンスだ。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
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