【就活生必見】現場監督ってどんな仕事?仕事内容を覗いてみよう!

現場監督と聞いてイメージすることは

 

職人さんに指示を出して建物をつくるのを指揮する人

ゾロ
ゾロ

大枠は当たっているでござるよ!

 

ざっくりは分かるけど実際何してるの?と思う方が大半だと思います。

仕事の内容はみなさんの想像を絶するほど多岐にわたります。

では実際どんなことしているか仕事内容を覗いてみよう!

多岐にわたるが、大まかに分類すると5つに分けられる。

この記事は約10分で読めます。

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安全管理

工事現場の前で安全第一という看板や安全旗を見たことはあるだろうか。

工事をする上で安全は最優先です。

どんなに品質がよくてカッコいい建物が出来上がったとしても、事故が起きてしまうとすべてが台無し。

現場監督は職人さんにケガをさせない施設を計画するのが肝です。

それだけではなく職人さんに事故につながるような作業はさせないように注意喚起をするのも現場監督の役目です。

このことをKY(危険予知)活動といいます。

ケガをすれば家族、親族の方々が悲しみます。いかに未然に防ぐかが現場を運営する上で大事である。

ゾロ
ゾロ

では、安全な施設計画、注意喚起とはどのようなことか。

KY活動をしていこう!

KY活動一覧

足場や開口部に手すりがあるか(墜落災害対策)
段差は解消されているか(転倒災害対策)
危険作業部を立ち入り禁止区画、掲示されているか(例:足場組の下で作業をさせない。足場の部材が落下して下にいた作業員にぶつかる事故が考えられる)
火気作業、切断作業時に保護具を使用させているか(火花が目に入ることを防止)
火気作業前に周囲の可燃物を撤去させているか。消火器、水の入ったバケツを置いて作業しているか。作業後の残火確認をしているか(火災防止対策)
脚立の天端に乗って作業をさせていないか(墜落災害防止)
長い資材を運搬中に他の職人さんにぶつけないか(接触事故防止)
搬入出車両の出入りの際に警備員を配置して安全に誘導しているか(第三者災害防止)

 

上記のような注意喚起は朝礼時に監督から職人さんへ現場の図などを用いて伝達します。ちなみに朝礼は8:00~始まります。

朝礼の内容について興味がある方は下記の記事を作成したので、あわせてどうぞ!

昔の実態

昔は『ケガと弁当は自分持ち』と職人さんの間では言われてた時代があった。

責任が自分だからか…

足場上では安全帯をしない
ヘルメットは被らない
注意すると物を投げられる

とかなりずさんな状況だったと先輩から話を聞いています(苦笑)

そんなこんなで世間では現場の職人さんは怖いイメージが払拭されてないのかもしれません。

今ではありえないことが平気で行われていたのです。

今そんなことをしている職人さんがいれば即退場です!というか退場させます。

ひどい場合はその現場は出禁になりますし、二度と工事依頼の声も掛かることもないでしょう。

呼ばれなければ稼ぐこともできないので、自分の首を自分で絞める人はほとんどいませんがね…

品質管理

お施主様が一番気にするところ!

我々現場監督としても品質の高い建物をお引渡しすることを心がけて毎日闘っています。

品質良く建物をつくるために工事ごとに様々な検査・試験を行っていきます。

もちろん現場の監理者も現地を確認します。

検査・試験後は書類に記載し保存します。

※会社ごとに検査・試験の仕方は様々である。

検査・試験一覧(鉄筋コンクリート造)

遣り方検査(建物の位置出しの際に図面と相違がないか)
鉄筋受入検査(契約した製品、鉄筋径が正しいか)
配筋検査(規定通り組まれているか。自社or外部の検査員に依頼します。)
鉄筋引張試験(鉄筋同士を圧接した部分の引張力が規定以上確保されているか。試験屋さんに依頼します。)
コンクリート圧縮試験(規定の強度以上確保されているか。試験屋さんに依頼します。)
外壁検査(将来外壁に不具合がないように仕上げ工事前の下地の不具合チェック)
散水試験(サッシと躯体の隙間から漏水しないか。実際に水をかけて確認する。)
水張試験(屋上の防水工事後に建物内に漏水しないか丸1日水を張る)
タイルの接着強度試験(タイルが規定値以上で貼りついているか)
各協力業者の自主検査(工事ごとに正確に施工されているか)
消防検査(設備関係の機能が確保されているか)
建築検査機関の検査(建物が図面通りにできているか)

鉄骨造(上記の検査も含む)

製品検査(現場へ搬入前に工場で図面通り製作されているかチェック)
建方検査(鉄骨柱が曲がっていないか精度チェック)
ボルト締付検査(締付後に締忘れかつ規定以上に締付けているかチェック)

溶接部の各種試験

表面欠損
浸透探傷試験(溶接部に浸透性のよい赤色の液体を吹き付けてひび等に浸透させる。一度ふき取り、さらに上から白色になる現象液を吹き付け、にじみ出た赤色が欠陥部となる)
磁粉探傷試験(磁粉が欠陥部付着させて検出する)
内部欠損
超音波探傷試験(高周波を溶接部内に送り、反射音及び伝播時間から内部欠損の大きさ、位置を検出する)

 

瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)

建物をお引渡し後は瑕疵担保といい、責任義務期間は建物の不具合があれば是正しなければならない法律となっています。

負担はもちろん売主側(元請)になります。

もし…品質が良くない状態でお引渡しをすると…かなりの損失額を出してしまうことになります。

それを事前に防ぐために所員、各協力業者さん、検査機関と様々なチェックをします。

 

より深く瑕疵担保について知りたい方はこちらの記事をどうぞ!

工程管理

雨だろうが、雪だろうが現場進めないといけない。

天候など関係なく決められた期日にお施主様に建物をお引渡しをするために、工程表を作成します。

大枠としてマスター工程といって、着工(工事開始日)~竣工(お引渡し)までを作成。

マスター工程表を基に月の詳細工程を作成して、職人さんの確保・資材の手配といった工事の段取り・施工をして現場を進めます。

大変なのが建物の肝となるコンクリート打設工事は雨・雪の日は品質に関わるため、工事を延期させます。

そうなると工程表を修正し、職人さんの確保・後工程の手配等を延期させるのに協力業者さんへ連絡して立て直さなくてはなりません。

ただ…町場の工務店ではたまに雨でもコンクリートを打設していますがね…良い子は真似しちゃいけないよ…(これはマジ!)

天候に左右される分順調にいく現場は中々ありませんが、『終わらない現場はない』と昔から言われています。

たとえ工事が延期しても所員&職人さんとのチームワークで乗り越えていくぜ!!

原価管理

建物の請負い金額から各工事及びどう利益を上げるかを細かく予算書を作成します。

作成するには工事の一連の流れを細かく知らないとできません。

内容としては各工事に掛かる施工費・材料費とともに、その工事に掛かる人数・材料がいくつ必要かを洗いざらいにしてまとめます。

その後各工事ごとに協力業者さんへお見積り依頼をします。

こちらで作成した予算書と協力業者さんが作成したお見積り書を見比べて金額の交渉を何業者さんとやり取り。

折り合いがついた業者さんと契約し、施工に入ります。

その一連のやり取りを見てみよう!

お見積り依頼ありがとうございます!

うちではこの金額でできます。

ゾロ
ゾロ

(少し高いなぁ・・・よし!)

お見積り書作成ありがとうございます!

この材料はうちで仕入れしますので、この金額でできないでしょうか?

分かりました。

ではこの金額でどうでしょうか?

ゾロ
ゾロ

(よし!これなら利益上げられるぞ!)

この金額で契約をお願いします!

とやり取りをしていきます。

今回は材料費がこちらで手配した方が安く済むのでこのような交渉をしました。

いかに金額を落として節約するかが現場監督の腕の見せ所です!

大金を扱っていますのでかなり神経使いますね…

施工図作成

建物をつくるのにかかせないのが、ズバリ図面です!

設計図を基に工事をするために施工図を作成します。

施工図は大きく分けると建物の骨組みになる躯体図と仕上げに関わる平面詳細図の2つがあります。

作成した施工図をまずは監理者へチェックしてもらいます。

この数値を直してください!

ゾロ
ゾロ

承知!

どうでしょうか?

よろしい!

承認します!

 

といった流れで施工図の承認をもらいましたら、次は職人さんに渡して施工してもらいます。

大工さん
大工さん

おう!ゾロ!

図面出来たか?

ゾロ
ゾロ

出来ました!

ここの部分をこう・・・こうしてほしいです!

大工さん
大工さん

分かった!

任せとけ!

 

と各工事ごとに職人さんに図面の説明をして現場を進めていきます。

説明するのはつくり方を知らないとできないので、経験が必要です。図面の精度が良ければうまく現場が進んでいきます。

あとは職人さんの腕に頼るべし!!

他には製作図があり、例えばサッシの図面を協力業者さんに作成してもらい、こちらでチェック。直しがあれば図面に書き込み修正してもらいます。繰り返していき、こちらで承認をして図面を基にサッシを製作してもらいます。

納期をあらかじめ聞いておき、余裕をもたせて図面のやり取りをしましょう。

だいたい納期の3週間前には図面の承認はしたいなぁ~

あとは定期的に電気、設備といったサブコンの担当を呼んで打ち合わせをします。

サブコントラクターの略で、建築業界では電気・空調・給排水・消火工事などの設備関係の工事を行う会社のことをいいます。

ちなみにゼネコンは現場監督がいる主に躯体・仕上げ工事を担当する会社のことをいいます。

ゼネラルコントラクターを略した言葉で、『総合建築業者』という意味です。

打ち合わせの内容としては施工図に電気の配線、給排水等が納まるかを監理者も含めて検討していきます。

納まらなければ図面を修正して工事を進めていきます。

これが中々うまくいかないのよね~

どうしても納まらず躯体を変更する場合は建物の構造に大きく関わってくるので、構造設計の担当者に質疑を挙げて対応します。

ここで重要なのは必ず文面でやり取りをすること!

口頭では言った言ってないのトラブルの基となることを防ぐことができます。

勝手に変更することはあってはならないのです!

まとめ

安全品質工程原価も管理しなければいけないのが、現場監督の辛いところだ!

ただこれだけ多彩な業務をこなしているので仮に転職して他業界にいっても潰しがききます。

現場の所長はその現場の社長のような存在です。

なるまでには長い道のりだ!

所長になれば給与もドカンと上がります。

それだけしんどい仕事ですけどね(笑)

ただ建物が出来上がると感慨深いものがあります。

お施主様に「お引渡しかぁ~」と寂しくなります。

職人さん含め品質のいい建物をお施主様に提供しようと日々頑張っています。

チームワークを発揮していい建物をつくろう!

現場監督に向いている人の特徴もまとめてみたので、ぜひどうぞ!

それでは、

本日もご安全に!!

 

最後まで読んで頂きありがとうございます!

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