たった一夜で価値がなくなった仮想通貨をご存じでしょうか?
インフルエンサーも話題にしていた仮想通貨であったが価値がなくなくなった原因は、その仕組みにあった?
大暴落したのにもかかわらず、未だに信者がいるTITAN(チタン)について紹介しつつ、原因についても解説していきます。
TITANとは?
IRON Titanium Token | |
ティッカーシンボル | TITAN |
時価総額ランキング | 4796位 |
時価総額 | ¥687,865,480 |
価格(2022年4月時点) | ¥0.00002 |
リリース | 2021年5月 |
コンセンサスアルゴリズム | PoW |
発行枚数 | 10億枚 |
TITANコインはアイアンファイナンスという企業が開発したトークンです。
アイアンファイナンスはイーサリアムを基盤としたステーブルコインである「FRAX」の設計に触発され、2021年3月6日に「IRON(アイアン)」というステーブルコインをリリースしました。
IRONプロトコルには、「IRON」と「SIL」の2種類のトークンがあります。
・SIL(IRON Share)
発行利益と超過担保価値を生み出すアルゴリズムトークン
錬金術と呼ばれるようになった所以
2021年5月30日にPolygon内で自社開発した投資保管庫の展開を成功させています。
これによりIRONを発行するには担保として、$1分のTITANとUSDC(最大75%)を一定割合に混ぜてステーキングプールに提供しています。
ただひとつ問題があったのです。
IRONを売却すると、中身であるTITANとUSDCを手に入れることができます。このTITANとUSDCはステーブルコインであるIRONの利率を調整するために価値が$1に固定されていました。
IRONの価値が$1を下回って売却した場合、TITANとUSDCの計$1が手に入るのです。となると$1を下回った状態で売買を繰り返すと…あら不思議利益を永遠に出すことができるようになってしまいました。
このように価格が合わなくなることをディペッグ(固定が外れる)といいます。
これが錬金術と呼ばれるようになった所以なのです。
一夜で42億分の1に価値になった
2021年6月16日にそれに気づいたユーザーが売買を盛んに行いました。その時のチャートがこちら。
急激な売買により価値も暴騰し、14時頃にTITANの最高価格の$64(約7,000円)まで到達しました。安定した価格になるはずのステーブルコインが、システムがおかしくなり価格もおかしくなってますね。
本来はステーブルコインは発行上限を決めつつ、価格が下がればバーンをして価格を上げて利率を調整するものでしたが、IRONは発行上限が発表されていたにもかかわらず、システムに反映されていませんでした。このような事件に発展していったのです。
そして6月18日の9時頃に信用をなくしたIRON及びTITANは無価値になってしまったのです。
保有していた人たちは放心状態になり、現実を受け入れられなかったのではないでしょうか。
そして2022年4月現在の価格もほぼ無価値の状態ですが、生き残っています。
このような形になったにも関わらず、信者たちは以前のように上がることを今でも期待し保有しているのです。
まとめ
アイアンファイナンスもいろいろ計画を進めていってましたが、システムに組み込んでなかったため、信用をなくし無価値までに下がるといったことに発展してしまいました。
理念を掲げて進めていたのに残念なことになりましたが、他の仮想通貨にも言えることです。
そしてインフルエンサーが話題に挙げても、その仮想通貨がどういった仕組み、理念を掲げて開発しているかは、ホワイトペーパーを読んでおかないといけません。
他人の情報を鵜呑みにして痛い目に合っても責任は自分にあります。なので、買う前にまず自身で調査をして買いましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
ご意見等ございましたら下記に記載願います!
コメント