均しコンクリート打設後に基礎、基礎梁位置の墨出しをして…さぁ!基礎配筋!
…とその前に基礎エースを設置しよう!
基礎梁をスムーズに配筋するために、基礎エースは必要不可欠。
その手配をするための考え方を伝授します。
基礎エースの拾い方
基礎エースには様々な形があります。
鉄筋屋さんT型、T型ツメ付、カンザシ型の3種類のどれ使うか聞いてみよう!
その人によって配筋の仕方が違いますので、聞くべし!
ちなみにT型と門型の違いは梁幅の大小によって使い分けます。
拾うためにひとつ理解しておかないといけないことがあります。
それは…基礎梁の勝ち負けになります。
勝ち負けについては構造図に記載されていますので、チェックしよう!
ちなみに勝ち負けとは…
・勝ち梁 2本の交差する梁の主筋が上部に配筋される方向。
・負け梁 2本の交差する梁の主筋が下部に配筋される方向。
・負け梁 2本の交差する梁の主筋が下部に配筋される方向。
文章だとイメージしにくいので、図で見てみよう!
梁成が2000mmの基礎梁があるとしよう。
中心にある梁主筋が横方向に配筋される梁主筋の上にきています。
これが勝ち梁になります。
基礎エースの使い方としては、梁主筋の上筋を支える位置に設置します。(図参照)
勝ち梁に基礎エースを用いる場合の高さとしては、梁上のかぶり厚と梁主筋径、スターラップ径を梁成から引いた数値になります。
2000 – {50(梁上のかぶり厚) + 29(梁主筋径)+ 13(スターラップ径)}= 1908mm
となります。
逆に負け梁はというと…勝ち梁で計算した数値から、さらに梁主筋径を引いた数値となります。
1908 – 29 = 1879mm
この数値以上の高さの基礎エースを手配すれば、配筋できるというわけです。
基礎エースのワイドサイズとしては、基礎梁両側のかぶり厚(50×2=100mm)以上を確保できればOKです!
ギリギリだと不安なので、両側55mm引いた数値で手配してほしいという鉄筋屋さんもいますので、こちらも鉄筋屋さんに聞いてみよう!
さらに基礎エースの脚部と頭の両側にさび止めをしておけば、かぶり不足になることがなくなるのでオススメです。
設置個所
1本の基礎梁にどのくらい基礎エースを設置すればいいかの考え方としては、圧接位置に着目しよう!
基礎梁の圧接位置として、基礎梁の両側から全長の1/4引いた中央部になります。
スパンが長い場合は、梁主筋がたわまないように基礎梁の端部付近と中央付近の計4つあると圧接しやすいです。
スパンが短い小梁は2~3台設置すればOKです。
まとめ
・勝ち梁 梁成 – (梁上部のかぶり厚 + 梁主筋径 + スターラップ径)=基礎エース高さ
・負け梁 勝ち梁の基礎エース高さ – 梁主筋径 = 基礎エース高さ
・ワイドサイズ 梁幅 – 両側かぶり厚
基礎エースを拾うまえに、どの形状のものを使うか、かぶり厚をいくつで考えるかを鉄筋屋さんと打ち合わせをしておこう!
打ち合わせ後、手配をする前に基礎エースの寸法と設置箇所を鉄筋屋さんと再度打ち合わせをする。
OKであれば手配をして、いざ基礎エースの設置だ!
最後まで読んで頂きありがとうございます!
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