躯体工事中にスラブ型枠に天井インサートを設置して、内装工事の段取りをします。
意匠図・躯体図が描き終わったら、次は天井インサート図を描きましょう。
その天井インサート図描くときのルール、コツを伝授していきます。
天井インサートは何に使う?
前置きとして、天井インサートが何に使われるかを説明します。
天井インサートは、内装工事で軽量鉄骨を吊り込むために躯体工事中から準備しておきます。
また設備・電気の配管・配線を吊るためにも必要になります。(その場合、設備・電気業者さんが図面を作成して、打ち込みます。)
内装・設備・電気と使っていくため、色分けしてどの工事で使用するのか決めておきましょう。
躯体工事中にインサートを段取りしておくことで、内装工事で天井インサートを業者さんを呼んで打ち込む必要がなくなります。
なので、コストも削減できるのです!
天井インサート図のルール
天井インサート図を描くにあたって、ルールがあります。
ルールは壁・梁・柱の内面から150mm以内、以降900mmピッチになります。
ちなみに、内装の間仕切壁のラインに天井インサートを打っても使えなります。
なので、天井インサート図に間仕切壁を描き、間仕切壁面から150mm離してインサートを打ち込もう。
実際に例として描いてみたので、見てみましょう。(軽量鉄骨を吊る用のみ)
実際に天井インサート図を描いてみた
まずは、壁・梁・柱の内面、間仕切壁面から150mm離してインサートを描きます。
コンクリート壁がグレー、間仕切壁が緑、インサートを赤で表記しています。
各部屋ごとに壁から150mm離してインサートを描いた図面がこちら。
柱のコーナー部にも150mm離してインサートを描きましょう。
ちなみにユニットバス部は軽量鉄骨で天井を組まないため、インサートは不要です。
画像では見づらいと思いますので、最後に完成図をPDFで載せます。
このあとは900mmピッチでインサートを描いて完成です。
注意点としては、寸法は躯体から追ってあげましょう。
インサートを打込む時は、梁・スラブの型枠上なので間仕切壁と通り芯の墨はありません。
頼りにするのは、型枠になるので通り芯から寸法を描いても現地で計算して出すようになってしまうからです。
間仕切壁はどこにインサートを打込むかを知りたいだけなので、現地で打込む際は間仕切壁を消して見やすいようにしましょう。
PDFはこちらから!
まとめ
天井インサートは、軽量鉄骨・設備・電気の配管・配線を吊るためにスラブ型枠に打ち込む。
・以後900mmピッチ
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