【内装工事】界壁の施工の流れと管理ポイントを図で解説

建築

住居と住居を隔てる界壁には、耐火性能と遮音性能が求められる。

そんな界壁は消防検査でも施工状況を聞かれる工事のひとつだ。

消防検査にも備えられるように界壁の施工の流れと管理ポイントを抑えよう!

管理ポイントを抑えたうえで工事写真を取り、消防の担当者に見せて検査を突破しよう!

今回は吉野石膏のS12・WIを例に解説していきます。

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界壁の断面はこうなっている

吉野石膏より

S12・WIの界壁では図のようになっている。

重要なのは、65mmのスタッドを千鳥(互い違い)で組むことだ。

理由としては、隣の住民が壁を叩いたときに軽量が片側のボードにしか接してないため、隣に届きにくい作りにするためです。

さらに防音と断熱性能を兼ねるためにロックウールを充填していきます。

これなら、隣の住民が騒いでいても静かに読書ができます。

あと隣の住民が火事を起こしても、隣に火が燃え移らないように耐火性能を有さなければなりません。

では施工の流れを見ていこう!(墨出しが終わった前提で進めます)

①軽量鉄骨建込

上下にランナーを設置し、303mmピッチでスタッドを千鳥で建込んでいきます。

全景とスケールを当てた状態で写真撮影をしましょう。

②ロックフェルト充填&ボード1枚張り

躯体と軽量の取り合い部に耐火性能を上げるためにロックフェルトを充填します。

その後片面に12.5mmのボードを張ります。

別々の施工状況を写真撮影しましょう。

ボードの厚さもスケールで当たっている状態で写真撮影しましょう。

③Uタイトシール充填&ボード2枚目張り

躯体とボード1枚目の取り合い部に遮音性能を上げるためと、止水するためにUタイトシールを充填していきます。

その後ボード1枚目の上にさらにもう一枚12.5mmのボードを張ります。

別々の施工状況を写真撮影しましょう。

④ジプタイトシール充填

躯体と2枚目のボードとの取り合い部にさらに耐火・遮音性能を上げるため、ジプタイトシールを充填してきます。

施工状況を写真撮影しましょう。

ここまで終わったらもう片面の方で施工を進めます。

⑤ロックウール充填

壁の断熱・防音性能を上げるためにスタッド間にロックウールを密実に充填していきます。

密実に充填してあるところを写真撮影しましょう。

この面も②~④を同様に施工して完成です。

まとめ

①軽量鉄骨建込
②ロックフェルト充填&ボード1枚張り
③Uタイトシール充填&ボード2枚目張り
④ジプタイトシール充填
⑤ロックウール充填
もう片面も②~④の施工をして完成
施工手順を頭に入れて写真撮影をしましょう!
もし忘れても職人さんに聞けば、教えてくれるはずです。
すべて写真撮影が終わったら、消防検査に備えて施工写真アルバムをつくっておこう!
最後まで読んで頂きありがとうございます!
ご意見等ございましたら下記に記載願います!

 

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