新人現場監督の仕事 1年目にこれをやっておけば成長まちがいなし!

内定をもらい、入社式を終え、多少の研修を受け、いざ現場へ配属される。仕事に対して心がおどれば、不安でいっぱいな新人もいることでしょう。

会社から現場の係員として配属されたけど、現場で何すればいいの?と戸惑う方が多いと思います。無理もありません。ジャングルのような過酷な職場で働くのですから…

そんな悩める新人現場監督はこの仕事をおさえていきましょう。ではひとつずつ解説します。

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職人さんと会話する

「話してないで仕事してくれ〜」という声が聞こえてきますが、実は大事な仕事なのです。職人さんはよく監督に雑談含めて話しかけてくれます。特に新人であれば、「どこ出身なの〜、趣味あるの〜」と自己紹介染みた話をかけてきます。

現場について右も左も分からないけどこれならできるはずです。会話をして職人さんとの親密度を上げてください。探り探りで会話してるうちに打ち解けてきます。そうなると、施工方法を教えてもらえたり、頼み事工事をするにあたっての確認、図面がほしい)がされます。

これはあなたを信頼や期待をして頼んできています。その頼み事に全力で応えてください。会話から派生した監督本来の仕事が与えられました。

職人さんは頼まれ事ができるかをみています。どうすればいいか分からなかったり、忘れたりして放ったらかしにすると信頼されなくなるので注意!

分からないことだらけなので、職人さんが何を求めているのか分かるまで聞いて、上司に相談して解決しよう!

10時、15時は一服時間といい、職人さんが30分休憩する時間があります。その時間を狙って話しかけにいくのもアリです!むしろ話しかけると職人さんに好かける監督になれるでしょう。仲良くなると可愛がってくれます。もしかしたら飲み物ご馳走してくれるかもしれませんよ。

職人さんへの指示の仕方はこちらの記事を参考に!!

 

工事状況の写真を取る

仕事を覚えるため工事ごとに職人さんが、どのような作業して建物をつくっているか状況写真を撮りましょう。学校等で座学で教わるより、工事状況を見ることはかなり勉強になります。実際に見ますので知識としても定着しやすいです。

写真を撮っておけばあとで見返すこともできるメリットもあります。もちろん作業の完了写真も忘れずに撮ろう!

作業の近くで写真を取る場合、職人さんに断りを入れておきましょう。そうすれば職人さんが作業している静止画を撮らせてくれます。撮るだけでなくどういう風に施工しているか、聞いてみると倍学べます。

行政検査に必要な工事写真もありますので、必ず写真を撮りましょう!

鉄筋コンクリートの場合

・杭工事状況写真(ある場合)
・配筋写真
・鉄筋受入れ写真
・圧接状況写真
・コンクリート試験写真

鉄骨造の場合

・杭工事状況写真(ある場合)
・鉄骨の部材寸法、柱梁の接合部・柱脚の写真
・超音波探傷試験実施状況写真
・スラブ配筋写真
・鉄筋受入れ写真
・コンクリート試験写真

木造の場合

・基礎配筋の工事終了後の写真
・構造耐力上主要な軸組若しくは耐力壁、柱、梁及び桁の部材寸法、
位置・仕口・継手の写真
・土台、床組、火打梁、アンカーボルト等の部材寸法、取付状況写真
・筋かいの部材寸法、位置・仕口の状況写真
・屋根の小屋組の工事終了後の写真
・小屋組の部材寸法、接合金物などの取付状況写真
実際にどのような写真を撮ればいいのか参考資料を添付しておきます。

朝礼の進行

8:00~現場で朝礼を行います。1年目の途中から朝礼の進行を任されると思います。その前に所長、先輩の朝礼をどのように進行させているかメモをしましょう。

拙者も先輩が行っている朝礼の内容をメモをして任される前に練習しました。職人さんの眠い身体を起こすつもりで元気よく進行させましょう。始めは噛んだりして上手くいきませんが、数をこなすうちに自分の中に染みつきます。後ろにいる職人さんにも聞こえるように大きな声で進行しましょう!

また、朝礼看板に現場の図面を大きく貼っておいて、その日の作業内容、立ち入り禁止箇所、注意事項を明記しておきましょう。これがあればどこでどの業者さんが作業しているか明確になります。これを見て職人さんも作業が重ならないように進める工夫をします。

朝礼の流れについては、拙者が以前書いた記事を参考にして頂ければ幸いです!

安全日誌の作成

朝礼、昼礼をする時にかかせないのが上記の画像のような安全日誌です。翌日来る協力業者さんの作業内容、人員、搬入出やその日の注意事項を記載します。安全日誌を作成してどの協力業者さんがどんな作業をするか把握しましょう。

朝礼時には、その日の注意事項を職人さんへ伝達するために記載しておきましょう。そうすればスムーズに進行できるでしょう。

昼礼前に翌日の安全日誌を作成する必要があります。翌日来る協力業者さんを上司や先輩に聞いておきましょう。拙者が新人の時は、午前中に今日来ている職人さんに作業内容、人員、搬入出を聞いておいて作成しました。

※昼礼の時間は11:30~か13:00~か現場によって異なります。

 

現場の清掃

現場を安全に保つため、次の工程に進むために現場の清掃をします。汚い現場は事故が起こりやすくなります。そして汚い状態ですと人間の心理上、汚していいと認識し清掃しなくなったり、物を放置しがちになります。

床の清掃だけでなく資材移動もしなくてはいけない場面が出てきます。基本的に職人さんの扱う資材であれば職人さんに移動を依頼しましょう。ここで大事なのが、資材移動や掃除を手伝ってあげると、ここぞというときに職人さんが助けてくれるようになります。職人さんには人情の厚い人が多いです。

やむを得ず現場監督の方で清掃、資材移動をしなくてはいけないこともあります。特に新人は職人さんに次に作業に入るために清掃を依頼されることが多いです。拙者もかなり清掃しました(笑) そのときに手伝ってくれた職人さんには何かのかたちで恩返しをしてあげましょう。

現場の把握をするために清掃することも必要です。どこに何があって、どの協力業者さんが清掃していないかも分かるようになります。ただ、ずっと清掃しててはダメですよ(笑)

掲示物の作成、貼り付け

事故を起こさないようにするためにも現場では掲示物は必要不可欠。また、ショッピングモールにも案内図があるように、現場にも案内図を掲示しておきましょう。

休憩所やゴミ捨て場がどこか、いちいち職人さんに聞かれることもなくなるので、貼るだけで無駄な労力も削減できます。案内図の記載内容、現場の掲示物を下記にまとめました。

案内図に記載するもの

・道路を含めた敷地図、建物形状
・方位
・仮囲い、現場出入り口
・休憩所(詰所という)
・喫煙所
・作業通路
・資材置場
・ゴミ捨て場
・トイレ、手洗い場
・分電盤の位置(100V、200V)
・タワークレーンの位置
・玉掛けワイヤー置場
・足場(昇降口も含む)
・工事用EV(ロングスパンエレベーターという)
・消火器の位置

掲示物一覧

・現場の出入り口
・休憩所
・喫煙所
・作業通路(詰所までの動線、建物への動線、トイレまでの動線等)
・資材置場(各協力業者さん分)
・ゴミ捨て場(混合廃棄物、廃プラスチック、スクラップ、段ボール)
・分電盤の取り扱い責任者(正、副)
・タワークレーンの最大旋回範囲、最大積載重量)
・玉掛けワイヤーの取り扱い責任者(各協力業者さんごとに)
・足場の昇降口、1スパン当たりの最大積載荷重、資材置き禁止
・工事用EVの取り扱い責任者(各協力業者さんごとに)
・消火器
・工程表(月ごと、マスター工程)
・立ち入り禁止
・仕上げ物注意
・ここから土足禁止
・クリーニング完了

まとめ

現場監督の仕事は膨大にありますが、まずは現場に慣れるためにも上記のことを全力で取り組んでいきましょう。あなたの頑張りは所長、先輩、職人さんが見ています。頑張っている人には手助けもしてくれるでしょう。分からないことはどんどん聞いて自分のものにしましょう。これは新人の特権です。

できるようになる秘訣は毎日行うことです。失敗しても周りがフォローしてくれるでしょう。負けずに頑張ろう!

本日もご安全に!!

仕事に慣れてきたら仮設工事の足場計画をしてみよう!

 

最後まで読んで頂きありがとうございます!

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