こんにちは!
現場監督のゾロです。
建築現場では事故が起こると、ニュースで報道されますよね。
ニュースで目にすると建築現場では事故が多いと認識してしまいますよね。
毎日同じような作業をしているのに、なぜ事故が起こってしまうのか。
日々現場にいてその原因が分かりましたので、解説していきます。
事故が起こる原因の正体
よく事故が起こる原因として、慣れからくる油断や不注意が挙げられます。
確かにそうなのですが、大元の原因は違うと思っています。
あと開口部に手すりをつけたり、段差をなくしたりとどんなに環境を整えても事故はゼロにならないのです。
職人さんだって、事故を起こしたくて起こしているわけでもありません。
ではなぜ事故が起こってしまうのか?
真の正体は、工期が短いことです。
これについて解説してきます。
なぜ工期が短いと事故が起こりやすいのか
工期に余裕があると心に余裕ができ、それほどストレスがなくスムーズに工事を進められます。
ただ短い工期の現場はこのような状態になります。
さらに職人さんの人手不足により、さらにひとりひとりの負担が増え精神状態が悪くなります。
注意力も散漫になるとちょっとした段差につまづいたり、電動工具で手を切ることもあります。
また移動を速めるためにとして昇降設備を使わず、足場をよじ登り危うく落下しそうになった職人さんもいました。
しかしいざ事故が起きると
不注意ですね。
と言われ、現場側には対策を求められます。
たとえ不注意のもとの根源である工期が短いということには、誰も言及しないのが現状です。
なぜ工期が短いのか
ではなぜ工期が短いのでしょうか。
その答えは工期を長く設定すると競合会社に取られてしまうからです。
他者が提示している1年間の工期より、10ヶ月で行える会社があれば発注者はそこに依頼をします。
しかも工期が短い分、発注者側も発注金額が安くなるので工期が短い会社に飛びついくのです。
営業側も受注されないと会社の利益にならないので、無理にでも短い工期を提示し受注するのです。
これが工期が短くなる諸悪の根源です。
残念なことに 工期 > 安全 となっています。
解決方法
解決方法としては、お施主様へ工事には時間がかかることを了承してもらうしかありません。
お施主様へは、
工期が短いと急いで作業をしないといけないため、事故が起きやすくなります。
最悪死亡事故にでもなると、事故物件となり建物の価値が下がってしまいます。
安全に作業をするために、工期を長めにください。
と説明して納得してもらうしかありません。
まとめ
事故が起こるメカニズム
残念なことに工事現場では、安全よりも工期を優先されます。
いいものを作るのには時間がかかることを、改めて世間に認識してもらわなければなりません。
工期が短いといいことは、ほとんどありません。
結果的に手抜き工事や不正が働き、いずればれます。
そうならないように、心に余裕を持って仕事をしたいところだ。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
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